オペルクリカリア・ボレアリス(Operculicarya borealis)の実生記録。
オペルクリカリア属…パキプスを筆頭にカッコいいですよね。
でも実生の際にはとても厄介な硬実種子で、めちゃめちゃ発芽率が低い…と思ってます。
硬実種子というかそもそもオペルクリカリアが発芽率悪いような…
パキプスもデカリーもヒルスティッシマも、そしてこのボレアリスも…何度失敗したことか(´;Д;`)
これまで発芽率はまったくのゼロではないものの、すぐに溶けてしまったりとなかなか安定した成長ができていません。
でも実生好きとしては何度でもチャレンジせざるにはいられないんです。
それでは播種から5ヶ月、どうぞ。
ボレアリス播種(2021/07/16)
今回はボレアリスの種子を20粒用意。
水を吸う気があるようには思えない種子。
自然界ではどうなっているんでしょう。
水を少しでも吸いやすくなるようにと、傷を付けてます。
爪切りで傷を付けるとやりやすいですよ。
そして…メネデールではなくジベレリン漬けにしました。
化学の力で今度こそ発芽するでしょうか?
ボレアリス3日目(2021/07/19)
3日目にして1粒が動き出しました。
ここまで真っ暗のフィルムで光を完全に遮断してみていました。
他は動いてこないですが、フィルム付けているとせっかく発芽したのにダメになってしまいそうなので外しました。
ボレアリス4日目(2021/07/20)
1日でぐんぐん伸びて双葉を展開しました。
まさかの双葉がボヤけてますけど。
そしてさらにもう1粒が発芽。
実はジベレリンの濃度を2パターン用意していた(200ppmと400ppm)んですが、これでどちらも発芽。
ボレアリス6日目(2021/07/22)
とりあえずはまだ維持してます。
ボヤけてて見づらいんですが、葉の中程に少し黄色い箇所が…。
もう1鉢の方はさらに1個発芽。
そして先に発芽していた株は双葉の間から新しい葉のようなものが(°▽°)
ボレアリス13日目(2021/07/29)
一気に葉が増えました。
双葉はまだ残ってますが、どんどん葉を増やしています。
未発芽の種子のために一応苗を避けてラップをかけてみていますが…おそらく何の役にも立ってない(笑)
もう1つの鉢でも発芽した株は元気そう。
成長早いと楽しいですよね(°▽°)
ボレアリス20日目(2021/08/06)
早い気もしますが植え替えることにしました。
20粒あった種子のうち、未発芽の種子は一度回収するつもりだったんですが、探せど見つからず(゚o゚;;
それぞれ個別の鉢に植え替えました。
まだまだ幼い株なのでロストは心配ですが、腰水で使っていた鉢から早く新しい用土に移動したかったんです…。
ボレアリス71日目(2021/09/26)
丸1ヶ月以上が経過。
少し葉に黄ばみが見えますが、ごく一部で他の葉はまだ問題なさそう。
こちらの鉢も元気そう。
茎はまだまだ細過ぎてぶつかったら折れてしまいそうです。
…そして…1株はロストしてしまいました…(´;Д;`)
植え替え後は調子良かったんですが…崩れた調子から復活はできませんでした…。
ボレアリス84日目(2021/10/09)
残る2株。
茎はまだまだ成長する様子がありませんが、葉は青々としています。
気温も少しずつ下がり始めてきましたが、ここからどうなるでしょう。
ボレアリス154日目(2021/12/18)
まるまる2ヶ月間が空いてしまいました(゚o゚;;
かなり気温も下がり外はもう冬。
屋内でエアコンをかけているとはいえ、室内の気温も少し落ち込んでしまいました。
ボレアリスも青々している葉が多いですが、色が変わったり数枚の葉は落ちてしまってます。
こちらも株も同じく。
エアコン控えめに20℃設定だからでしょうか(^◇^;)
ボレアリス播種から5ヶ月まとめ
- 発芽率15%(3/20)
- 生存率10%(2/20)
- 発芽率はやっぱりとても悪い
- 5ヶ月ではまだまだ木にはならない
20粒を投入しての実生チャレンジでしたが、結果としては散々たるものとなってしまいました。
もう少し色々工夫して見ないといけないですね。
取り急ぎ硬実種子の処理の方法の見直しと、播種後の温度・湿度管理をもっと記録取りながら再チャレンジが必要ですね。
まずは今回生き残っている2株は今後も経過を観察していきます。
ではではまたー(°▽°)
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