ペラルゴニウム・ロバツム(Pelargonium lobatum)の実生記録。
播種から約一ヶ月。
ロバツム播種(2021/10/19)
種子は11粒ほど。
ペラルゴニウム独特のくるくる種子です。
今回は2つの方法で播種してみたいと思います。
グループ1.低温湿潤処理グループ
1つは「低温湿潤処理」で6粒播種します。
なにやら仰々しい名前ですが、湿らせたキッチンペーパーにくるんで、冷蔵庫に入れてしまう方法です。
乱暴過ぎるので言い方を変えてみましょう(°▽°)
乾燥した種子に給水させた上で擬似的な冬を経験させて発芽を促進する方法。
擬似的な冬を作り出すために冷蔵庫を利用する。
ということで一晩種子に吸水させます。
そして、小さなタッパーに濡らしたキッチンペーパーを敷き、そこに吸水させた種子を並べていきます。
タッパーに入れていれば乾燥することはありませんが、一応上からもキッチンペーパーを被せます。
これで種子は全方面から潤った状態に。
この状態で野菜室へ入れて発芽を待ちます。
グループ2.用土にそのまま置いてみるグループ
残る5粒は用土の表面に並べてみました。
低温湿潤処理とはまったく正反対の方法です。
室内での播種なので、気温も20℃ほど。
しかも冷蔵庫に入れると完全に暗くなりますが、こちらはLEDの光を浴びる状態。
さてさて、どうなるでしょうか。
ロバツム7日目(2021/10/26)
低温湿潤処理グループの3粒が発芽しました(°▽°)
用土にそのまま置いてみるグループは動きなし。
発芽してしまえば光を欲するので、冷蔵庫から出してあげる必要があります。
冷蔵庫じゃ真っ暗ですし、キッチンペーパーじゃなんの栄養もありませんし。
別な鉢を用意して、優しく用土に移動。
ここで芽を傷つけないように!
ロバツム9日目(2021/10/28)
低温湿潤処理グループで発芽後用土に移した種子たちは少しずつ成長中。
双葉が確認できるようになりました(°▽°)
低温湿潤処理グループはさらに2粒が動き出しました。
画像で分かりづらいんですが、右側の種子も発芽してます。
この2粒も用土に移動。
一方の用土にそのまま置いてみるグループはまったくの沈黙。
動く素振りさえ見せません…。
ロバツム10日目(2021/10/29)
低温湿潤処理グループは順調に成長しています。
発芽しているので、ラップ等での保湿はしていません。
まだまだ芽がぐらつくので水やりは底面吸水で行っています。
ロバツム13日目(2021/11/01)
低温湿潤処理グループはここまで来るとけっこう安心かもなくらいまで成長しました。
双葉が毛でふわふわしてます(°▽°)
用土にそのまま置いてみるグループは頑なに動こうとはしません…。
そもそも低温湿潤処理グループと状態がまったく違うので、どちらも発芽していたら発芽になんの規則性も無いことになってしまいますからね(^◇^;)
これでどちらも発芽してたら、今後どうやって播種したらいいか分からなくなってしまいます…
ロバツム21日目(2021/11/09)
新たな発芽はなし。
発芽した株たちは双葉の間から新たな茎を伸ばし始めました。
水やりは用土が乾きそうな頃に底面吸水させています。
カラカラに乾くのはマズイですが、水っ気が多くてもヘタってしまいそうなので。
ロバツム26日目(2021/11/14)
おニューな葉っぱが出てきました。
双葉と姿形がまったく異なる葉っぱです。
光源の位置は固定なのでたびたび鉢を回転させて光が当たる向きを変えてるんですが、ヒョロヒョロと茎が伸びてしまい、真っ直ぐにはなってくれません(笑)
ロバツム32日目(2021/11/20)
ヒョロヒョロと伸びてます(゚o゚;;
まだ1ヶ月なので塊根の「か」の字も見えません(笑)
このまま茎が伸びてしまうと途中で折れてしまいそうです。
も少し伸びるようであれば、支えなどをしてあげる必要があるやも。
ロバツム播種から1ヶ月まとめ
- 発芽率45%(5/11)
- 生存率45%(5/11)
- 低温湿潤処理分だけで見ると発芽率83%
結論。
ペラルゴニウムの発芽には低温湿潤処理がベスト。
というか用土に播種じゃ発芽は厳しい。
冷蔵庫に入れてる間、毎日1日に1回は発芽状況を確認してあげる必要がありますが、せっかくの種子です。
ちゃんと処理してあげて、発芽させてあげましょう(°▽°)
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