ひょんなことから未発根なパキポディウム・グラキリス(Pachypodium roslatum ssp. gracilius)をゲットしました(°▽°)
いざ発根!
※次の記事。
グラキリス発根方法の種類
ベアルートの植物を発根する方法は、グラキリスに限らずですが、大きく分けて2種類のやり方があります。
挿し木
発根させたい株を用土に挿しておいて、発根を促す。
側から見ると普通に植物が植えられてるように見えます(笑)
水挿し
株を用土ではなく、水に浸けて発根を促す。
いわゆる水耕栽培状態。
挿し木と水挿しのいいところ・悪いところ
水挿しをすると、発根後、用土に植え替える必要があるため、少なからず株に負担がかかります。(せっかく出た根が傷つくことも)
そのため最初から用土の中に根を出してくれれば、発根後の植え替えは充分に根が成長してから行うことができます。
一方で、挿し木は根の状態がまったく見えないため、そもそも発根してるのか確認できません。まだかなーまだかなー(((o(*゚▽゚*)o)))とソワソワするだけならいいんですが、蒸れて腐れが発生しても気付くことができず、気付いた時には後の祭り状態になることも…。
透明な瓶などで水挿ししていれば、外から状態を確認することができます。また、水自体が腐ったりカビたりするため、どうしても水換えをする必要があるのですが、その時は直接目で根の確認ができます。(水換えをデメリットと取るならば、メリットは相殺されてしまいますが…(^◇^;))
今回選択したグラキリスの発根管理方法と用意するもの
今回は…「水挿し」でいきます!
やっぱり確認できた方が精神的にいいんです(笑) 以下のものを準備します。
- オキシベロン液剤
- ラピッドスタート
- 小瓶
- カッターなど
オキシベロン液剤
バイエル クロップサイエンス株式会社から販売されている発根促進剤(インドール酪酸液剤)です。
インドール酪酸
植物ホルモンであるオーキシンの一種。インドール酪酸はオーキシンの中でも高い発根能力を示す。
発根促進剤には有名なところでルートンもありますが、オキシベロンは液体、ルートンは粉末という大きな違いがあります。
今回は水挿しにするので、株にまぶして使う粉末タイプでなく、水に希釈するためにオキシベロンを使います。
オキシベロンは500mlしか売ってないので、用途があまり無ければ知り合いなどから分けてもらうのがいいですね。3年の有効期限が設定されているので、余しても勿体無いですし…(-。-;
ラピッドスタート(GH Rapid Start)
GENERAL HYDROPONICS社製。海外モノです。
こちらも発根促進剤。
先に挙げたオキシベロンは使用回数が1回と明記されています。これはオキシベロンの有効成分であるオーキシン(インドール酪酸)が、低濃度では発根に優位に働いても、高濃度では逆に抑制・阻害に働いてしまうことに起因するものと考えられます。
そこで、オキシベロン浸けの後にこちらのラピッドスタートを使います。
成分はこんな感じ。
- 窒素(N)… 1.0%(※)
- 五酸化リン酸(P2O5)… 0.5%
- 酸化カリウム(K2O)… 1.0%
- モリブデン(Mo)… 0.001%
※アンモニア性窒素0.7%+硝酸性窒素0.3%
こちらはお試しサイズの28mlから何種類かの容量が発売されているため、用途に合ったサイズを購入することができます。
小瓶など
各種希釈水を入れて、発根させたい部分を浸けるための容器。
じゃぽん…ってグラキリスが浸かってしまわぬよう、グラキリスのサイズに合わせた容器を用意しましょう。
浸ける必要のない箇所は濡らしたくないので注意。
カッターなど
よーく切れる刃物を用意します。
傷んでいる箇所を切り取ります。その部分から発根させたいので、組織を破壊しないようにスパッと切れる薄い刃物が適してます。
デカいカッターがちょうどいい感じです
グラキリス発根管理0日目(2021/07/05)
開封の儀
やってきたのはこんな子。
根も葉もございません(°▽°) しかし、ペコペコすることもなくしっかりしています(((o(*゚▽゚*)o)))
白く見えているのは硫黄です。殺虫や殺菌のために付けられているので、優しく洗い流してあげます。
これでさっぱり。
不要な部分のカット
元々キレイならばこの作業は不要か…?
お次は元々の根の先っちょを切り取ります。
元々根があったのなら、再びここから発根してくれるでしょう(°▽°)
キレイな断面が出るまで、少しずつカットしていきます。
ちょっと切っただけで、状態よい部分が見えました∑(゚Д゚) これは期待が持てるのでは(°▽°)
オキシベロン漬け
オキシベロンドーン。
添付の説明書によると、樹木類の場合には40倍(オキシベロン25mLに対し、水1L)の希釈水に6〜24時間さし穂基部を浸漬、とあります。
今回、用意した小瓶が100mLの容量が限界なので、オキシベロンは2.5mL。
1mL単位でしか測る術がなかったので、3mL投入しました。
これで8時間ほど漬け込みます。
ラピッドスタートをスタート
オキシベロンに浸けてから8時間経ったら、水で軽く洗い流し、今度はラピッドスタート漬けにします。ここから先は発根までずーっとラピッドスタート漬け。
ラピッドスタートは2種類の希釈濃度があるようです。
Normal Usage → 水1Lに対し1/4mL
Aggressive Usage → 水1Lに対し1/2mL
アグレッシブ!?(゚o゚;;
そりゃあもう根がわっさわっさと…
1mLは25滴らしいので、水が1Lなら6滴か12滴。ホントか?と思うほど少ない(笑)
しかも今回水が100mLなので…1滴(笑) これならノーマルとアグレッシブの間くらいになりますね(^◇^;)
グラキと小瓶を紐などで固定した方がいいのですが、水換えの都合もあるので置いておくだけにしていきます。
ここから長い戦いとなるのか、はたまたサクッと発根してくれるのか。グラキの元気さに掛かっています。
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